西表時代 1年目
2024/04/19
前回の続きで今回は西表島のショップに就職して1年目のことを書いていこうと思います。
2018年3月28日に入社しました!
西表のショップにした理由は、、、
学生の頃西表に潜りに行った際、ログ付けの時に
酔った勢いで「来年からここで働きます!」と言ったら本当に内定通知が届いたからです。
綺麗な西表島の海に惚れたからです!、、、なんて言えたら良かったのですが(笑)
(学校の同期と大原港で写真撮ってました)
勤務初日はどうやらバラス島に上陸したみたいですね。
個人的には今の見た目とあまり変わってないと思いますがどうでしょうか?
1週間後にはオガンにも行ってました。
この時の東の根は今でも鮮明に覚えています!
今まで経験したことのない強烈な流れと圧倒的な透明度、
そして手を伸ばせば触れられそうなぐらい目の前を通り過ぎていくイソマグロの大群…
「こんなすごいダイビングがあったのか!」とダイビングの価値観が変わりました。
またオガンで潜ってみたいです。
なんならガイドもしたいです。
そんなこんなでG.W.が始まりあまりの忙しさにびっくりしたのも
今では良い経験だったなーと思います。
1年目のG.W.というか5月が人生で一番忙しかったですね。
確か32連勤しました。
夏になる頃にはポイントも一通り覚えてガイドも出来るようになりました。
秋になると崎山湾などの西側エリアで潜ることが多くなりました。
その時にノースコーナーから崎山アザミまでドリフトで流すスタイルができたと思います。
11月後半からは鹿川へよく行くようになりました。
2018年当時はまだマンタとイソマグロだけで
バラクーダは群れていなかったです。
翌年の2019年からたくさん群れるようになりました。
そして2024年現在もマンタ、イソマグロ、バラクーダが見れるみたいです。
この先もずっといてくれるといいですね。
冬になると北風が強い日が多くなり、舟浮湾内で潜ることが多くなりました。
G、外離れ南、4番ポール、T'sエリアには何度もお世話になりました。(笑)
初めてマンジュウイシモチとオイランハゼを見たのはこの時です!
雑誌や図鑑で写真は見てましたが実際に見るとほんとに綺麗な模様をしているなーと
少し感動したのを今でも覚えています!
そして年明けには船のメンテナンスで石垣島へ行くことになります。
その様子は次回のブログでお伝えしますー!
・・・・・・
・・・
と1年何事もなく平和に終わった感を出してますが、、、
西表の海の事やダイビングの仕事のことなど右も左も分からない1年目、、、
しっかり色々とやらかしてます💦
1歩間違えれば大きな事故になっていたであろうヒヤリハットも
何回か経験しましたのでこれからも安全の意識を忘れないようにするのと
実際にあった事例として記しておきます。
その1【超激流・東の根】
ゴールデンウェークも終わった5月末でした。
その日は常連のゲスト数名とオガンへ行ってました。
多分3本目だったと思います。
潮見をした時は入れそうな流れだと思ってエントリーしたのですが
実際に入ってみると超激流でした💦
潮が速すぎて魚もいないですし皆根に捕まるのに必死で着底した地点から
全く動けなかったです。
1番驚いたのは潮が速すぎると跳ね返りの潮といえばいいのか、
真正面から強い流れが来たと思った3秒後には
真後ろから同じぐらい強い流れが来るんです!
洗濯機の中にいる様な感じでした、、、
僕はアシスタントで入っていたので残圧が少ないゲストと
一緒に先に上がることになりました。
エキジットする時も途中少しダウンカレントに巻き込まれそうになり
必死でBCに給気しながらフィンキックして上がった記憶があります。
それ以来、東の根を潮見する時はより慎重に見る様になりました。
慎重になりすぎて入れる潮なのに流れが速くて無理ですと言って怒られたことも、、、
その2【Wロック漂流事件】
北側エリアのWロック(今はパステルというポイント名です)
で起きたヒヤリハットです。
その日はゲストが1名でマンツーマンでオーナーがガイドしていました。
そのゲストさんはインストラクターの資格も持っている上手な人で
風も弱く天気も良かったので普段はアンカーを根の深い所に掛けるのですが、
この日だけ根の上の浅い溝に掛けて船を停めていました。
ゲストが潜っている間僕はシュノーケルの装備で船底掃除をしていました。
掃除をし始めてから15分ぐらい経った頃、
ふと真下を見るとアンカーを掛けているはずの根が無かったんです、、、
辺りを見回しても根はおろか、水底すら見えない深い水深が広がっているだけでした。
慌てて船首の方を確認するとアンカーとロープがだら~んと10mほどぶら下がっていました。
この時初めてアンカーが外れて船が流されている事に気づきました。
船上にいて何かアクシデントが起こった場合はエンジンをかけて
ブーン、ブン、ブンと3回吹かして知らせるという事を教えられていたので
5分ほどずっと吹かしていたのですが水面には誰も上がって来ませんでした。
GPSを頼りに何とかポイントの近くまで戻ろうと思って船を操船してみましたが
船舶講習以来操船した事がなく、あまりにも焦っていたので自分がどの辺りにいるのか、
本来のポイントはどこなのかなど全く分からなかったです、、、
そうこうしているうちに別のポイントの近くまで流されてきてしまいました。
とりあえず浅い根にアンカーを落とし、
これ以上流されない様に船を泊めました。
その後別のショップに電話して事情を説明し、船で助けに来てくれることになりました。
電話したすぐあとに遠くの方にガイドとゲストが水面に上がっているのが見えました。
なんとか声が届く距離でしたので今から助けの船が来るからそのまま水面で
フロートを上げて待機してもらうように伝え、10~15分後
無事に別のショップの船に拾ってもらいました。
この件から学べることは、
たとえどんなに風が弱い日であってもアンカーをしっかり掛けること、
掛ける場所はVの字やTの字になっている岩と岩の間が理想。
念のため予備の捨てアンカーも掛ける。
船上に残るスタッフは操船ができる者にすることかと思います。
そしてその翌日からは操船の練習と
どの方角から風が吹いても大丈夫なようにポイントに水中ブイを設置しました。
その3【天馬崎エキジット地点浅すぎた問題】
オガンの天馬崎でのことです。
天馬崎でドリフトする時は西側に浅いリーフが長く伸びているから
そこではエキジットしない様にと言われていました。
しかし1年目の僕はどこからどこまでが浅くなっているのかよく分かっておらず、
魚が多いところ、景色が綺麗なところに流されて行ってしまいます。
ちょうどバラクーダの群れがいたのでしばらく追いかけていくと
ゲストの残圧も潜水時間もいい時間でしたのでフロートをあげ、
安全停止に入りました。
この時の水深はまだ10mほどありましたが、
流されていくうちにだんだんと浅くなり、
安全停止が終わる頃には5mぐらいの水深になっていました、、、
5mぐらいあれば大丈夫だろうとそのまま浮上しましたが、
迎えに来る船は浅いリーフを避けてかなり大回りで回り込まなければならず
ピックアップしてもらうのに10分ほどかかってしまいました💦
この件から学べることは
もし浅い場所で上がってしまう場合は
水深が深くなるまでそのまま流されて待つこと。
流れの速さ、向きなどをしっかり計算してコース取りを考えることが大事かなと。
当時いた先輩に聞いたら歴代のスタッフはみんな1年目に同じ様な失敗を
してるとも言われました(笑)
他にもいろいろな失敗をしていますが長くなるので他のエピソードは
また次の機会にします。
次回は船のメンテナンスと2年目の出来事について書いていこうかと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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